今朝の新聞に、大阪府と大阪市の論争が出ていた。
戦前から繰り返されている論争で、とくに特例市問題の焦点でもあった。
戦後、東京の都制は継続した。そのことは批判的に見られているが、
東京都の副知事を勤められた方は、研究会で、大阪と比較して、行政
効率は好かった、と戦後の制度を評価された。
水道・消防・交通・港湾など大都市事務を一元的に広域で処理するのは、
都市域の一体性と絡む。
その都市域は、すでに府県を超えている。
また、大阪の場合、行政区であって、特別区ではない。基礎自治体の規模が
大きすぎることもあろう。
結論は単純ではない。
実際今は、大阪府行政が空洞化している。
神奈川では、横浜・川崎の大都市と各地のおおきな市に挟まれて、小さな市町村
の面倒を見るのが「県」の仕事のように見えるときもある。
●主権は市民にある。市民を国民と呼んだり人民と呼んだりするのは自由だが
ピープルだ。
ピープルが主権を行使しやすい制度は、
・まず「補完性の原理」を尊重し、ついで広域補完のありかたを改めて考えるべきだろう
●それが、いまはやりの「地方主権」の内実になって欲しい。
東京都制の総括もできないのに・・・勘弁を