6月15日(火)
これまで、看護師さんたちは、排痰リハビリに全力を挙げくくれていた。
肺炎を予防するために、肺の奥にくっついている痰を、なんとか吐き出させるのだ。
●このリハビリ、3人の看護師さんで3者3様であるが、気持ちよかったり、きつかっ
たりするが、生きている実感が起こる。
吸引だけでは、うまく痰は出せないのだ。
土日は看護師さんがいらっしゃらないので、ベット上で体操をして過ごす。
「椅子に座ってリハビリをしよう」と家族に進められるが、パソコンのとき
座っているのが精一杯、つい、サボってしまう。
●ALSの患者でも、さまざまな方がおり、呼吸機をつけて散歩したり、
集会に出て、目線で発言したり、なかには温泉を楽しむ方もいるとか
でも、ぼくはうまく出来ない。動く意欲が湧かないのか、精神が萎えているのか
ベット上で1日を過ごしてしまう。
●カニューレーも折角スピーチ可能なものを入れているのに、できるのは週2回
ぐらい。それも「お~い」と一声叫んで終わってしまうことが多い。短時間だ。
それでも頑張りなさい、と看護師や家族に激励されるが、ながく話せないのが
情けない。
でも声が出せると、排痰がすすむ。食事も飲み込みやすくなる。
いいことばかりのようだが・・・
●何も出来ずにベットに1日いるのも辛いし、なにかしようと動くことも
なお辛い。